2020年度から小学校プログラミング教育の全面実施が計画されています。
『小学校プログラミング教育の手引(第二版)』によると、プログラミング教育の大きな目的のひとつに「プログラミング的思考」を育むこと、とあります。
また、「プログラミング的思考」とは、「自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力」と説明されています。
う~ん、よく分かりませんね。父ちゃんの娘は中学生なので、さらに1年後からになりますが、今から少しずつ知っておく必要がありそうです。
※今回の紹介はパソコン向けの紹介となります。
Scratchを使ってみましょう
「プログラミング的思考」を育んでいくためには様々な学習内容が考えられています。その中で、とても簡単にプログラミング(的思考)に触れることのできる「Scratch」を使ってみましょう。
Scratch(https://scratch.mit.edu/)にアクセスします。次のような画面が表示されます。

「作ってみよう」をクリックします。

なんともカラフルでかわいらしいページが表示されました。
まずは真ん中に表示されたチュートリアルで基本的な使い方を確認しましょう。
命令を与えましょう
それでは始めます。左側の「制御」をクリックします。

画面の左側には小さな命令がたくさん用意されています。この小さな命令を正確に並べることによって大きな命令にしていきます。まずは「ずっと」を中央にドラッグします。

これは、「繰り返し」の制御命令です。ただ、これだけでは何も命令できていませんので、続いて左側の「動き」をクリックします。

命令を組み合わせましょう
こちらは動きの命令です。「10歩動かす」を先ほどの「ずっと」の中にドラッグします。

これで、「ずっと」「10歩動かす」という命令になりました。続いて「イベント」をクリックします。

命令をイベントに紐付けましょう
こちらは「きっかけ」です。命令を始める合図になります。「(緑の旗)が押されたとき」を「ずっと」の上にドラッグします。

このように、小さな命令を少しずつ繋げて大きな命令にしていきます。今回は次のような命令を作ってみました。

「(緑の旗)が押されたとき」に次の命令をずっと繰り返します。
「10歩動かす」→「もし端に触れたなら」→「うーん…と1秒考える」→「中央に戻る」
つまり、「もし端に触れていないなら」→「10歩動かす」を続ける、ということになります。
動かしてみましょう
それでは緑の旗をクリックしてみましょう。
画面右側の猫が、命令通りに動くはずです。ちゃんと命令通りに動くかは、是非ご自身で確かめてみてください。
ちなみに、緑の旗の隣にある赤い八角形をクリックすると命令は止まります。

これからの学習です
さて、命令通りに猫は動きましたか?
今回はとても簡単な紹介となりましたが、この「Scratch」、もっとユニークで複雑な動きがたくさん作れます。まるでゲームのような感覚で、「目的」を達成するための「手段」を想像し、論理的に組み合わせていく思考が自然と身に付きます。
これからの子供たちはこのような学習から「プログラム的思考」を身につけていきます。
お父さんお母さんも、しっかりと理解して子供たちのサポートをしていきましょう。
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