
むすめ
父ちゃん。今日は七夕だね。

父ちゃん
誰が叶えてくれるのか知らんけど、願い事書いとけ。

本日は七夕です。
彦星と織姫が年に一度、天の川を超えて会う日です。
もともと勤勉であった彦星と織姫は、夫婦になったことで怠惰になってしまいます。
見かねた天帝が天の川を挟んで二人を引き離してしまいます。
天帝は悲しみに暮れる二人の想いを知り、年に一度、7月7日にだけ会うことを許したのです。
いわゆる七夕伝説の簡単な概要はこんな感じです。
彦星とは「わし座のアルタイル」という星です。
織姫は「こと座のベガ」という星です。
この二つの星は「はくちょう座のデネブ」という星とともに「夏の大三角形」を形成する星です。
アルタイルとベガは見事に天の川を挟むように存在します。
アルタイルとベガの距離は実に15光年程度といわれています。
光の速さで15年かかる距離です。
光の速さは、秒速約30万kmです。
もうわれわれ凡人には理解できない距離ですね。
はい、いいですか。これ大問題ですね。
現在、光より速く動けるものはないとされています。
彦星と織姫が光の速さで互いに近づいて行ったとしても、7年半かかるんです。
これを、7月7日の1日だけ会っていいよ。って、天帝はなんて意地悪なんでしょうか。
はい、こんな夢もロマンもないことはこのくらいにして
今日は七夕です。願いを短冊に託して夜空を眺めてみるのはいかがでしょうか。

むすめ
父ちゃん。今日は曇ってるから星は見えんよ。

父ちゃん
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